家づくりで一番不安なのが「お金」のことではないでしょうか。
「結局いくらかかるの?」「どこまでが適正なの?」と悩む方はとても多いです。
現場で多くの家づくりを見てきて感じるのは、予算の決め方を間違えて後悔する人が本当に多いということ。
この記事では、現役大工の目線から「リアルな金額」と「失敗しない予算の考え方」を分かりやすくお伝えします。
① 家づくりの総額は「建物以外」が意外とかかる
まず大前提として知っておいてほしいのが、
表示されている建物価格=総額ではないということです。
例えばよくあるケースです👇
- 建物本体価格:2,500万円
これだけ見ると「意外といけそう」と思いますよね。
ですが、実際はここにどんどん費用が乗ってきます。
実際の総額イメージ
- 建物本体:2,500万円
- 付帯工事(外構・地盤改良など):300万円
- 諸費用(登記・ローン・保険など):200万円
- オプション(設備グレードUPなど):300万円
👉 合計:約3,300万円
このように、約800万円もプラスになるケースは珍しくありません。
現場でよくあるのが、
「最初の見積もりから500万以上上がる」パターンです。
これを知らないと、途中で予算オーバーになってしまいます。
② 無理のない予算は「年収」から逆算する
では、いくらまでが安全なのか。
ここで大事なのが「借りられる額」ではなく「返せる額」で考えることです。
例えば、年収500万円の方の場合。
銀行的には、だいたい
👉 3,500万円〜4,000万円くらい借りられる可能性があります。
ですが、ここで注意です。
無理のない目安
- 年収500万円 → 総予算 2,800万〜3,200万円
- 年収600万円 → 総予算 3,200万〜3,800万円
- 年収700万円 → 総予算 3,800万〜4,500万円
このくらいに抑えると、生活に余裕が残ります。
実際の返済イメージも見てみましょう。
例:3,200万円借りた場合
- 金利:0.7%
- 期間:35年
👉 月々:約86,000円
これに加えて
- 固定資産税
- メンテナンス費
- 光熱費
もかかってきます。
つまり、「ギリギリで組む」とかなりキツくなります。
③ お金をかけるべきところ・削っていいところ
家づくりで大切なのは、「全部にお金をかけないこと」です。
メリハリがかなり重要になります。
お金をかけるべきところ
① 断熱性能
→ 冷暖房費に直結します
→ 20年で数百万円の差になることも
② 構造(見えない部分)
→ 耐震・耐久性に関わる
→ 後から変えられない
③ 間取り・動線
→ 毎日のストレスに直結
削ってもいいところ
① 見た目の豪華さ
→ 住めば慣れます
② 最初からのフル装備
→ 後から追加できるものは後回し
③ 過剰な広さ
→ 掃除・光熱費が増えるだけ
現場目線で正直に言うと、
「見た目重視の家」は後悔しやすいです。
逆に、性能と使いやすさを重視した家は満足度が高いです。
④ よくある失敗パターン(リアル)
ここはかなり大事なので、リアルな例を出します。
ケース①:最初の予算が甘い
- 想定:3,000万円
- 最終:3,800万円
👉 800万円オーバー
原因:オプションの積み重ね
ケース②:営業に流される
- 「月々これくらいなら大丈夫です」
- → 気づいたら限界ローン
👉 生活が苦しくなる
ケース③:土地でお金を使いすぎる
- 土地:2,000万円
- 建物に回せるお金が減る
👉 家の質が下がる
どれも現場でよく見るパターンです。
まとめ
家づくりの予算で失敗しないためには、
- 総額で考えること
- 返せる額から逆算すること
- お金のかけ方にメリハリをつけること
この3つがとても大切です。
大工として強く感じるのは、
「少しの知識で、数百万円の差が出る」ということです。
焦らず、一つずつ整理していけば大丈夫です。
納得できる家づくりにするために、まずは予算からしっかり考えていきましょう。
